
電気自動車って音がしないんじゃなかったっけ?
どこから車が来るかわからないなんてそんな怖い車乗りたくないよ。
電気自動車はエンジンの音がしないから、近付いてきてもわからなくて危険だと思っていませんか?
実はすでにしっかり対策が施されていて、ちゃんと認識できるようになっています。
なぜなら、すでにモーター走行が可能なハイブリッドカーなどでその危険性が周知されているので、電気で走行する車には外部に警笛を鳴らせるような仕組みを持つことを義務付けています。
今回は周囲に存在を知らせる警報音や電気自動車の官能性能を高めるための音など、電気自動車の音に関するお話をしていきます。
電気自動車は音が出るようになっている

電気自動車から音が出ないというのは、実は誤解です。
国交省の電気自動車のガイドラインではこの様に記されています。
車速が20km/h未満の場合は音を出す。
時速10km/hでは50~75db、20km/hでは56~75dbとする。
これは以前からハイブリッドカーの低速走行時の音がならず、車両が認識されづらいという問題は発生していました。
いまのところ死亡事故などはありませんが、全盲の方が手元の杖をおられてしまうようなギリギリの事故が発生するなど、危険であることはすでに認知されています。
そのため2010年に国交省から20km/h以下、後退時には音を出すというガイドラインが決められたのです。
音量に関してはガソリン車の走行時に発生する音を基準に決められており、それ以上の音にはならないようにという決まりがありましたが、それだけでは基準が曖昧だということもあって、2016年の法規改正より電気走行時の音の発生に基準も付け加えられたのです。
ただ音は統一されているわけではなく、電気自動車の音はそれぞれ異なります。
i-MiEV
リーフ
プリウス
この様に各メーカーエンジン音がしない状態で、できるだけ不自然に鳴らないよう工夫をこらした音です。
音を鳴らす必要があるのは20km/h以下と定められていますが、それ以上の速度であれば基本的にタイヤから発生するロードノイズで周囲が気づきますね。
ですので、電気自動車に乗っていて周囲が気づかないということはないような工夫がすでになされていますから、安心して乗ることができるでしょう。
電気自動車は音がワクワクしないのは本当?

車の運転を楽しむうえで欠かせないものに、堪能性能があります。その中でもエンジンの咆哮、エキゾーストサウンドというものは非常に重要です。
電気自動車は安全に配慮した音がなるように設計されていますが、コンデンサーの音をマイクで増幅させた電子音は、V6エンジンのような独特なサウンドもなければ面白みもありません。
ただでさえ最近の車はCVTが搭載され、エキゾーストノートが平坦で面白くないと言われている中で、さらに無音というのはもはや車好きには耐えられない出来事です。
ですからここに関しては、すでに様々な研究がなされています。
電気自動車の先陣を切るテスラは、アフターマーケット商品として様々な音が出るオプションを用意しています。
これもまた結構おふざけが聞いていて、おならの音や馬が歩くような音も選べるようです。
つまり先程のコンデンサー音のように決まり決まった音ではなく、電気自動車の音はある程度自由が効くということが重要です。
そこで気になるのがドライビングシミュレーターと言われるクオリティのグランツーリスモ。
このゲームの中の加速音は非常にリアルですが、ボタン一つで加速や減速をして、実際にミッションが変わっているわけでもないのにそれらしいリアルな音を演出しています。
馬の足音を出せるわけですから、こういった音をスピーカーから出して使うことも可能でしょう。
ですのでその気になれば自分の好きな車のエキゾーストノートをダウンロードして使うなんてこともできそうです。
ただあくまでガソリン車の音を真似して出すだけですから、本物にはなりえませんし虚しさがあるのも事実。
そうした事もあって音響メーカーや研究室とコラボして、ガソリン車とは一線を画する電気自動車らしい走行音を演出しているものもあります。
こちらはテスラと音響メーカーのローランドが研究し開発した音です。
エンジンの回る音とは違う、独特なモーターらしい音が響いています。
こちらは今後トミーカイラモデルに搭載されることも決まっているようです。
すでにそういった技術は市販車に実際に搭載されています。それがポルシェのEV、タイカンです。
聞いていただいたらかわかるようにエンジンともモーターとも言えない独特な音は、まるで映画トランスフォーマーの世界にいるようです。
この様にガソリン車のエキゾーストノートを真似るのとは違って、すでに電気自動車独特のサウンドを演出するに至っています。
ただテスラがおならのようなサウンドを出すというお話をしましたが、音なら何でもいいと言って採用していては街なかがカーニバルのようになってしまいます。
それに車とは思えない音では、車が接近していると気づかず意味がありません。
ここに関しては日本国内ではすでに国交省のガイドラインで決められていて、電気自動車のサウンドは以下のような音は禁止とされています。
サイレン、チャイム、ベル、メロディ
クラクションの音
鳴き声など動物や昆虫が発する音
波、風、川の流れなどの自然現象の音
その他常識的に車両から発せられることが想定できないような音
つまり先程のおならのような音は車両を連想できないので難しいでしょう。このように突飛な音が採用されないようにはなっているのです。
まとめます。
まとめ
・電気自動車は接近しても気付けるように音が出ているので安全
・音も明らかに変な音ではなく、なんとなく車が接近してると連想できるものが定められている
・車内の音もわざとらしい音ではなく、電気自動車特有の官能性が感じられるチューニングがされている
上記の事柄からも、電気自動車だからといって周囲の人が存在に気づかないということはありませんし、車の官能性を手放さなければならないということはないのです。
電気自動車は新たな様式で進化しつつも、従来の車らしさという特徴を維持していかなくてはなりません。
これをきっかけに、電気自動車の官能性を是非堪能してみてください。