
電気自動車にとってバッテリーは、航続距離を左右する非常に重要なパーツです。
せっかく電気自動車を買ってもバッテリーが劣化していれば、走れる距離が少なくて使い物にならず、悪い印象しか残りません。
そんな不安を解消します。
僕自身日産ディラーで電気自動車リーフの販売やアフターサポートをしつつ、自分でもリーフを購入し乗っていたこともあり、リーフについての知識は抜群です。
今回は中古バッテリーの劣化具合と、どういった用途であれば大丈夫かということをお話していきます。
Contents
電気自動車の中古車はバッテリー劣化は三者三様

電気自動車のバッテリーは、丁寧に扱っても残念ながら確実に劣化します。
スマホがどんどん電池が持たなくなるように、新車時からどんどん劣化して走行距離が短くなっていくので、中古車で新車のような走行距離を期待してはいけません。
電気自動車で厄介なのは、乗り方によってバッテリーの劣化には大きく差が出るということです。
もともと充電の回数や発熱によってバッテリーは劣化していくわけですが、前のユーザーがバッテリーのことを考えずに急速充電ばかり使っていた場合、負荷は大きくなり温度が上がり劣化が進んでいきます。
テスラは水冷式のバッテリーユニットを採用しているのでバッテリーの劣化はかなり抑えられているそうですが、リーフのような空冷式の場合は常温を保つのは厳しいでしょう。
かといってほぼ自宅に置きっぱなしで乗らない車がいいかというと、満タンや空っぽの状態で放置しているような管理だと、劣化を促進します。
電気自動車はバッテリーの劣化の条件が揃いすぎなのです。
同じ年式、同じ走行距離であっても条件は同じということはほぼないので、中古車を買う場合は必ず現車確認をしたほうが良いです。
月に1,2度の遠出の際に急速充電を使う程度であれば劣化はそれほどないでしょうが、新車からほぼ毎日のように急速充電を使っている車とでは、劣化の度合いが違います。
ポイント
・中古の電気自動車のバッテリーは、かならず劣化している
・劣化の度合いは使い方に大きく左右されるので、必ず確認する
この2つは電気自動車を中古で買う場合の必須項目だと思ってください。
中古電気自動車を買うには、まずあなたのライフスタイルを確認

中古電気自動車はバッテリーが劣化していて全く使い物にならないのかといえば、そうでもありません。
あなたの使い方や走る距離によっては、まだまだ現役で全然使えます。
バッテリーが劣化したとはいえ、中古電気自動車の航続可能な距離は50km以上のものが多く、用途によってはまだまだ十分実用に耐えられるのです。
・通勤/仕事
・送迎/買い物
・蓄電池
初代リーフのバッテリー容量と航続距離は、実はほとんどの人が1日に車で走る距離は100km未満ということから計算されています。
走行距離が100km未満と言われるとなんだか心もとない気はしますが、その距離を調べてみると意外と遠くまで行けることに気づきます。
通勤/仕事
ほぼ毎日通勤で使うような人ならば、往復で航続可能距離以内であれば十分です。
毎日通勤や仕事で200kmは走る人であれば新型リーフやテスラモデル3の中古車あたりを狙うことになるでしょうし、100km程度という人は30kWhモデルのリーフぐらいが無難です。
ただ実際に計算してみると毎日100km通勤するという人も少ないでしょうし、実は24kWhモデルの中期以降のリーフでも物によっては十分だったりします。
僕自身片道30分かけて通勤していましたが、その距離は片道30km未満で、帰りに会社で急速充電をかけてから自宅を往復すれば余裕で走り切ることのできる距離でした。
もちろん途中で航続距離が足りなくなって急速充電するようでは負担が大きいですから、航続可能距離かならず多少は余裕を持って選びましょう。
送迎・買い物
専業主婦の方の足となる車が必要な場合、だいたい日常的に50km走れれば十分ということが多いです。
となると本当の初期型のリーフやi-MiEVの中古車でも十分にまかなえる場合が多いです。
このあたりだと価格もかなり安く抑えられます。
なので足車として軽自動車を購入しようと考えているのであれば、衝突安全性や維持費の面でみてもお買い得な車だと言えそうです。
蓄電池
送迎用だけではもったいないという場合は、さらに電気自動車を蓄電池として活用する方法もありです。
一般的な家庭の電力消費量は11kWhほどだと言われています。
中古車とはいえど、電気自動車のバッテリーは10kWh以上残存しているものが多く、十分蓄電池として賄うことができます。
オール電化などで深夜電力が安いプランの場合、日中の電気料金が非常に高い場合があります。
その部分を深夜電力の安い時間に充電した電力を使って生活できれば、ガソリンの節約だけでなく光熱費の節約にも繋がります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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参考【バッテリーは大丈夫?!】電気自動車の中古はちゃんと走れるのか不安です!
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電気自動車自体が走行距離がガソリン車に比べて短かったり、急速充電だと思ったように移動できない場合があります。
元々万人に合う車ではありませんから、新車を買うときにもここは注意しましょう。
もしバッテリーを交換する場合

中古車で電気自動車を購入してしばらくすると、バッテリーが劣化して航続距離が用途に合わなくなる場合もあるでしょう。
そんなときはバッテリーを交換するか買い替えをするか悩むところです。
基本的に電気自動車のバッテリーは非常に容量が大きく、交換となるとかなりの費用が発生します。
電気自動車でバッテリー交換の事例のあるリーフを見てみると。
24kWhのバッテリーを交換する場合は65万円(工賃別)
30kWhのバッテリーを交換する場合は80万円(工賃別)
これぐらいの費用がかかります。

僕もそう思います。
とはいえ中古で買ってすぐにバッテリーの劣化で使えなくなるのではユーザーは不安で乗れませんし、販社はそんな怪しい車はクレームが怖くて売れません。
これを解消する方策として、リサイクルバッテリーで交換方法があります。
こちらは24kWhで30万円から交換ができ、かなり良心的な価格です。
ただその代わり容量は80%程度となっており、新品同様とは生きませんので注意が必要です。
現在再生バッテリーなどの話はリーフでしか聞いていませんが、今後他のメーカーもバッテリー交換の需要が増えてくれば、このようなシステムが展開されていくことでしょう。
というわけでまとめます。
まとめ
・電気自動車のバッテリーの劣化にセオリーはない(使い方次第でぜんぜん違う)
・中古電気自動車は、使い方次第でかなりのメリットがある
・バッテリー交換はできるけど、価格メリットはかなり薄い
・どうしても気になるなら再生バッテリーという手もあり
電気自動車はガソリン車と違ってまだ黎明期を脱していません。
そんなかでさらに初期に発売された中古車を買うのであれば、それなりの覚悟が必要です。
ただ車がどんな常態かを把握して、自分のライフスタイルに合う電気自動車があり、その後コストを抑えて運用できるのであれば、とても魅力的です。
今回はそんな中古電気自動車のバッテリー事情についてお話しました。
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